正しい日本語とは?

正しい日本語を使いましょう!ってよく言われますよね。具体的には、ら抜き言葉はなるべく使わない、とか、その慣用句の本来の意味は~とか。確かにそれは重要なことかもしれません。

 

しかし、僕にはそこまで意味のあることには思えないんです。だって正しいの基準があいまいすぎませんか?

 

例えば、今は幼い女の子のことを「かわいい」って言いますよね。でも、古文を高校時代に勉強したことのある方にはわかってもらえると思いますが、昔は「うつくしい」って言いました。竹取物語の中の文で、”三寸ばかりなる人、いとうつくしゅうていたり。”という部分がありますよね。いとうつくしゅうていたり、現代語訳で、たいそうかわいらしくすわっていた、という意味です。

 

つまり何が言いたいかというと、平安時代においては現代の正しい日本語は正しい日本語ではない、ってことです。

 

僕が言語において大切だと思っていることは、自分の意思が相手にしっかり伝わるということです。たとえ本来の意味と違っていようと、いわゆる正しい日本語でなかろうと意思が伝わればそれでいいのです。だって、食べれるでも食べられるでもわかりますよね?的を射ているでも、的を得ているでもいいんです。だって意味が分かるから。

 

今回は、僕が正しい日本語という言葉について思っていることについて書きました。