車輪の下(ヘルマン・ヘッセ 新潮文庫)を読んだらとても不安になった
今日は以前から気になっていた、ヘルマン・ヘッセの車輪の下を読んでみました!
そして、読み終わった後の感想を一言で表すと
不安
この一言に尽きます(笑)。
車輪の下という小説をとても簡単にに要約すると、
天才の栄光と転落
といえます。
主人公はとても賢く、町一番の天才で神学校に入学します。しかし、その中でいろいろあって神学校を中退。そして、経緯を経て機械工の見習いに。そして死んでしまいます。
神学校でしっかり勉強していれば教師や牧師になれる地位にいたのにもかかわらず、中退し、そして町の機械工に、さらには死んでしまうのです。
現代の学歴社会でも同じことが言えるのではないかと思い、読み終わった後は不安でいっぱいになりました。せっかく大学に行っても、一度踏み外したら奈落の底という感じがして怖いのです。
正直にいって、僕は理系大学生で主に化学系を専攻としているのですが、さしたる目標はなく、なんとなく勉強しているだけです。僕はまったくもって天才ではないのですが、もしこのまま化学に全く興味が持てず、どこかで踏み外してしまったらと思うととても怖いです。就職したくないとかいろいろなこと言ってるのはいいけど、結局は何者にもなれずになってしまうのではないかと思うととても不安です。
今このブログを書いている間に思い出したのですが、画家のゴーギャンの絵画にこんなタイトルのものがあります。
我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか
やっぱり、自分が何者かわからないし、この先どうなるかはわからないし不安ですよね?
でも、その不安をぬぐうには結局は目の前のことを一生懸命取り組むしかないのかなと思います。先のことを恐れていてもしょうがないですからね。それこそ我々には"砂漠"の西嶋が言っていたように今しかないんですから(笑)。
ってことで今からレポート片づけたいと思います(笑)。