「博士の愛した数式」の博士と同じ状況を考えてみた

博士の愛した数式(小川洋子著 新潮文庫)に登場する博士はなんと、記憶が80分しか持たないのです。物語の設定では交通事故によってこのような状態になってしまったとのことです。私は大学生なので、もし博士と同じ状況になったらどのような支障が出るのか、どうしたら解決できるかについて考えてみました。仮定として、私の昨日までの記憶は持っているとします(通学路、自分の家、自分の大学等は覚えているとする)。まず朝起床します。ここから記憶が80分しか持たないので慌てて支度をすまし、大学へ向かいます。おそらく私の生活パターンだと、大学についたあたりで一回目の記憶が飛びます。さて、大学に着いて記憶を失ってしまいました。自分がなぜここにいるのか、自分が朝ごはんは何を食べたかなどは忘れてしまっています。しかし、そこが自分の大学であることと、現在の時間を照らし合わせれば、授業を受けるために来たことは導き出せそうです。さらに言えば、仮定より昨日までの知識はあるわけですから日常生活は過ごせそうです(通学して帰宅しご飯を食べて寝る等)。しかし一番の問題が授業です。大学の授業は90分。初めの80分のことは理解できても、80分を過ぎてしまえばノートや黒板に書いてあることが理解できません。もっといってしまえばテストはどうしたらいいでしょう?なにせ80分しか記憶できないのですから、テストの時間が30分ならその直前の50分、逆にテスト時間が50分なら直前30分しかテスト勉強をすることができません。これはどう考えても解決できそうにありません。つまり解決はできないということになってしまいました…。日常生活ができてもテストで点が取れなければ卒業ができません。博士がいかに苦しい生活を送っているか考えてみただけでもよくわかりました。解決方法が思いついたらまた紹介したいと思います。

以上、「博士の愛した数式」の博士と同じ状況を考えみたでした。