砂漠(伊坂幸太郎著 新潮文庫)を読んで

この小説を読んでまず思ったのが西嶋ってすごいなということです。西嶋という人はこの本の登場人物で、この小説におけるキーマンといっても過言ではありません。この西嶋という人、とにかく堂々としています。しかも自分の考えや、何かやると決めたことは大抵曲げません。私はなにかやろうとしてもやらずじまいのことが多いです。なので少しこの姿勢を見習いたいと思います。ここで、私が一番印象に残った西嶋のセリフを紹介したいと思います。

「俺にとって黄金時代は今ですからね。この今しかないんですよ。だいたいみんなは何ですか。卒業して一流企業に勤める、だとか、公務員になる、だとか、司法試験を目指す、だとかね。そんなの何のためですか。そのくせ最近、誰も彼も暇そうにして。」

私は何かしようとするとき、とりあえず計画を立てます。そして計画を立てて満足してしまいます(笑)。典型的なダメな人のパターンですね。このとき私は、今やるべきことを未来に逃避しているのです。西嶋の「最近誰も彼も暇そうにして。」というのは私みたいな人のことを言っているんでしょうね(笑)。反対に今を一生懸命に生きている人はとてもかっこいいです。私が受験期の時も、ものすごく頑張って勉強している人がいましたが、その人が勉強する姿はとてもかっこよかったです。まさに「この今しかないんですよ。」といった感じでした。私もこれから今を一生懸命に生きるよう、「今」をもっと意識しようと思いました。

以上(砂漠)を読んででした。